【新車/中古冷蔵・冷凍車販売】佐々木自動車工業株式会社

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こんな手段もあるんです!!

2012年10月24日

TOKUです。

朝晩すっかり冷えるようになりましたね。朝もなんとなく起きにくかったり。。。あと5分。。。
でも、昼間はまだまだ暑いですね。シャツの袖もまくり上げる毎日。

さ、今回は冷凍機に特化している私達から、こんな方法もあるんですよ!的なお仕事のご紹介です。

平成10年式 500,000km 4t冷蔵冷凍車。この車両が今回のクランケです。
IMGP2957

IMGP2965

永年の使用から金属疲労が原因で、エンジンブロックに設けられた冷凍機ブラケット用のボルト穴が割れて、コンプレッサーブラケットごと脱落。。。
過去何度か補強ステーを新設したりしながら今回まで来ましたが限界です。ブロックのボルト穴が完全に壊れてしまってます。

年式、程度を考慮すると、ボルト穴の為にエンジン載せ替えともいかず、さてどうする。んーーー。

!。

コンプレッサーの搭載位置を根本的に変更です。
冷凍機のコンプレッサーを2機搭載する車両もあります。今回は現車には存在しない2機目のコンプレッサーを搭載する場所があるか無いかまずは確認。
かなり遠方の業者さんではありますが、冷凍機メーカーの試作品を作成する企業さんともパイプのあるウチのBOSS。

結果はOK!
ブラケット自体は量産の在庫品ではありませんので、精密な図面を基に工作機械で作成します。
待つ事、数日。

IMGP2962
届きました!!。精度はかなり高そうです。
ベルトのかかるクランクプーリーもこんな感じです。
IMGP2976
ここの僅かな隙間が大事です。作り込まれた逸品ですね。
IMGP2972

エアコンのコンプレッサーや配管、冷却ホース、周辺の様々なものも干渉しないように取り回しをします。
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IMGP2974

IMGP2980

ブラケット代や工費を考えると確かに値の張る作業ですが、ボルト穴欲しさにエンジン載せ替える事は現実問題として不可能ですよね。
ブロックに溶接で肉盛りしてタップを切っても、全くと言って耐久性はありません。
今回の工法ですと、おそらくこの車両が現役を退くまでの間はブラケットが脱落することはないでしょう。

駆け込み寺なんて大それた事は言えませんが、お困りのことがあればご相談下さい。
なにかご提案できることがあるかもしれませんよ(^^)V

TOKUでした。 

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